あかときみどりのかざぐるま

彼らの一挙手一投足に盛大に振り回される女のひとりごと

少年たち〜そして、それから…〜

2018.0907 Fri.

今年もこの季節がやって来ました、少年たちの秋!今年のサブタイトルは「そして、それから…」。出所してからのことが色濃く描かれるのかな?なんて思いながら初日までを楽しみにしていました。

直前に発売された雑誌には、4年目ならではの並々ならぬ意欲が!1回しか読んでいない私個人の印象としては髙地くんの演技に関しての熱が高いように感じていて、実際に観劇出来るのを楽しみにしていました!あとはもちろん新人キョウモトも!黒髪でおどおどした約16歳設定のキョウモトは去年で完結したそうなので、今年は全く違うものになると。しかも黒髪だと思いきや金髪のままいくとな!?私にはその発想がなくて、黒髪が見れないのを正直残念に感じはしたけれど、それだけ新しいものが見られるとなると話は別!とっっっても楽しみになりました。

 

さて初日。着席したのが開演3分前だったのですぐに暗転、開演しました。

ストーリー的には同じ流れなんだけど、細かいところが違って。特に印象に残ってるのはジェシーと出会ったときに「ぶらんこ…?」と聞き直すのと「僕は京本」のあとに漢字の説明がなかったこと。そしてぶらんこに乗って押してもらうと落ちてしまうこと。台詞だからではなくて"実際にこういう状況だったら"って考えたのかなって思ったらたまらなかった!!

「俺たちは上等」では、人と関わるの少し面倒にしてた印象。去年は踊ってる姿を興味深そうに見てたり近づいたりしてたから、別人だな、と。

何よりびっくりしたのはなかなかジェシーと向き合えないでいる岩本に対する「いつまで甘ったれてるんだよ」っていう台詞。去年だったら絶対に言ってなかった。それだけ今年の新入り京本は優しいけど芯が強いんだろうな。

 

バスケが!復活です!と言っても帝劇以来のバスケなのでそんなに"また!?"感はなくて。むしろまた見られて嬉しい!ここできょもほくでの振りがあり、岩崎くん煽りのもとまさかの声出しながらの観劇。笑  みんな腰パンしてるのに京本くん腰できちんと履いてて膝上バスパンで可愛かったな。笑

相変わらず凄いアクロバティックだし、どんな運動神経してるんだ…尚京本くんは1回もゴールしません( ◜◡◝ )樹くんに渡すだけ( ◜◡◝ ) 

 

ストーリー関係ないけど「闇を突き抜けて」の背中まわりが好きすぎて倒れるかと思った。やっぱり少し大きくなってるよ?抱き着きたい背中になってる、は〜〜しんどい〜〜〜〜!!!!!

 

仲間がどんどん夢を語るシーンでは「この星のHIKARI」を1人で歌っててじーんときたし嬉しかったな。「今届けよーう」って"う"まで歌ってたけど、わざとかな?今後要検証!

 

そして新曲「Night Train」での檻に見立てたゴムを使ってのパフォーマンスが凄かった!6本のゴムを3本ずつ使って纏めて待つ位置の高さを変えたり、交差させたところから顔入れたりして初めて見るパフォーマンスだった…曲は覚えてないけど← ゴム使わなくなったときの演出が楽しみな曲ですね。(気が早い)

 

「いいよな、みんなは平和な国に生まれてさ」の台詞もありました。この語尾がベストof私なんだけど少し違った…けどジェシーの心の底からの最期の本心な気がして辛いよね。もう泣ける。

 

そして!私が大ッッッッ好きなジェシーの「Yes!Sir!」からのライフル!そもそも曲が好きなのとマスゲームがたまらん!そして京本くんをカンマ何秒で見つけらる嬉しさ( ◜◡◝ )(聞いてない)相変わらず苦手そうにはしてたけど、全体的に雰囲気がピリついてかっこ良かった!

 

 

 

あとは雑誌でも発言があったように、よりミュージカルっぽくなってた印象!ふかほく防空壕もだてしん劇場もない。その代わりふかほくは影絵、なべじゅりは大道芸人、だてしんはフライング、ゆごあべさくはダンス×ペイントのうたを歌いながらのパフォーマンス。台詞ほぼ0。新鮮だった!

ふかさくは影絵。滝沢歌舞伎みたくふかろう、鳥、うさぎを映し出したり自分たちの影を遠近法で操ったり。2人の持ち曲みたいでとにかく凄くかっこ良かった!!衣装も青いロングジャケットでかっこ良かった!

なべじゅりは大道芸人!じゅりっぴーとしょっぴーによるパントマイム\( ˆoˆ )/ ジャグリングしたかと思えば花出してしょっぴーからプレゼント。(!)そして鞄が動かない、壁越しに伸びる手足のパフォーマンスしてたけど、ハイウェストな衣装も相まってただただ可愛かったな。

だてしんは幕が開いた瞬間、宮舘くんが宙吊りになっててカメにしか見えなくて笑ってしまった、ごめんなさい。きちんと体が出来てないと出来ない技たちに脱帽、あの2人ならではだなと思いました。森本くんのポージング綺麗だったし、スピンの回転数凄かった。宮舘くんはとにかく逆さになることが多くて全体力削がれるだろうなと…凄い。

ゆごあべさくはただただ平和。ダンスしながら壁にペイントするんだけど、そこはCGなので特に技法はなさそうだった←

 

青春アミーゴ」は挿入歌にするには曲が独立しすぎて( ◜◡◝ )ってなったけど、かっこ良かった!あの衣装はパンツの中にシャツ入れるのが正解だと思ってるから、佐久間くんと松村くんと髙地くん優勝!!心の中で大拍手を送りました!最後きょも岩ジェで踊ってたのかっこ良かったな。

 

去年あおい輝彦さんが歌っていた戦場での曲はジェシーが歌ってたし、その後もう1曲歌ってたな。

でさ、まさかのジェシーがいる戦場に行って死を看取るのがふかほくの2人だけ。まぁでもそれが1番現実っぽいよね。だいたいのやり取りは一緒だけどふかほくの台詞が1つずつきちんと伝わるから、より心にくる。ジェシーが亡くなったときの表情きちんと見たの初めてだった気がするけど、瞬き1度もせずで凄かった。

からの手紙を全員で読む。ジェシーが戦況の地でみんなのことを応援したり心配したりしてくれてることが優しすぎて切なかった、きっと心の中では一緒に笑いあったり歌ったりしたかっただろうなって思ったら苦しかった。ゆごあべさくの絵を向こうで見たときどんな気持ちだったんだろうな。そしてこの手紙はまだ戦場に行って間もない頃に書いたんだろうから、長く戦場にいて目付きが変わる前からもう戻れないと察してたのかな。でもその手紙を入れ続けてたってことは、目付きは変わってたけど心の奥底ではジェシージェシーのままだったってことだよね。いつもの場所、いつものメンバーの中に1人だけポツンといないのは辛い。個人的な話だけど熊本のあの家でパソコンに向かうあの背中がなくなったらって考えるだけでとても泣けてくる。「何かが足りない」って辛いよね、もう戻って来ない。だけど世界は何事もなかったかのように動く、残酷だよね。

 

その後岩本はサラリーマンになり、結婚して男の子の子どもを2人授かったそうだ。戦争についてのまとめを話すとき口調が変わったことや「戦争のことを他人事のようにして生きてるのはこの国の人だけ。この国だっていつ戦争が起こるか分からない」の語尾は淡々とした言い方で、声を荒げるよりやっぽど響いた。そしてやっぱり最後のジェシーのタイヤぶらんこのシーンは泣ける。みんなの思い出の場所、思い出の音だもんね。

 

今回の「少年たち」のセットは階段もなければ戦場の岩も草もなくて、ただの黒い台だけ。その黒い台でも戦場の岩場に見えるくらい12人の演技が成熟したってことなのかなと勝手な良い方に考えています。4年目のある意味集大成な「少年たち」。今年の舞台もとても心に残りました。残りの公演も怪我や病気なく演じ切って下さい。